卒業研究 / 大山 瞬

研究テーマ『 情報非表示化による店舗開拓支援の提案
(2013.12.18.Wed / 1up)
目次

  1. はじめに
   1.1 店舗開拓とは
   1.2 背景
   1.3 目的
  2. 開発環境
  3. 店舗開拓支援システム
   3.1 システム内容
   3.2 システムの利用イメージ
     [ 図1 利用の流れ ]
   3.3 システムの全体像
     [ 図2 システム全体像 ]
     [ 図3 DBテーブル設計 ]
  4. 評価実験
   4.1 評価方法
   4.2 評価項目
  5. おわりに
   5.1 ToDoリスト
   5.2 現在の様子
     [ 図4 アプリ実行画面1 ]
     [ 図5 アプリ実行画面2 ]
     [ 図6 アプリ実行画面3 ]
  6. 参考文献

1. はじめに
 本章では、「店舗開拓」や本研究の概要について述べ、Androidアプリのシステムを提案する。

 1.1 店舗開拓とは

  ・『店舗開拓』= 一度も行ったことのないお店に行くこと。
           (本研究における「開拓[1]」からの造語)
  ・店ごとの品や内装のなどに表れている個性を楽しむ。
  ・多くの店を回ることが必要。

 1.2 背景

  ・店舗開拓の際、クチコミサイトやチェックインサービスで調べる。[2]
  ・店舗開拓に必要なのは、店名や所在地などの僅かな情報のみ。
          ↓
  ・店舗開拓に関して以下の問題点がある。
    ー 開拓の妨げとなっている機能が多い。
     (リコメンデーション、評価の目立ちなど)
    ー 情報収集に時間がかかる。
    ー 評価を見ることで、先入観が生まれる。
    ー 人気店舗にユーザが集中とリピーターの増加。
          ↓
  ・店舗開拓に適した環境ではない(研究理由)。
          ↓
  ・上記の問題点を解決した、より店舗開拓をやりやすくするシステムを提案する。

 1.3 目的

  ・本研究の目的は以下の通りである。
    ー 店舗開拓をスムーズにする。
    ー 店舗開拓への影響や情報の偏りを軽減。

2. 開発環境
 本章では、提案システム実装のための開発環境や使用技術について述べる。

 ・Eclipse
    オープンソースの統合開発環境。
    Androidアプリケーションの開発環境としてトップシェア。

 ・Java Developers Kit
    Javaのコマンドライン開発キット。

 ・Android SDK
    Android向けアプリケーションの開発キット。
    Googleによって無償公開されている。

 ・Google Maps API v2
    Googleマップをアプリケーション上で利用するためのAPI。
    2012年12月にv2が公開され、v1から大幅な仕様変更が行われた。
    利用にはMaps API キーが必要。

 ・グルメサーチAPI v1.1 ベータ版
    飲食店情報をアプリケーションで利用できるAPI。
    リクルートが提供。

3. 店舗開拓支援システム
 本章では、提案システムの内容や利用イメージについて述べる。

 3.1 システム内容

  ・既存の各サービスには、店舗開拓の妨げとなっている機能が多い。
          ↓
  ・「店舗開拓によってその店舗の情報を非表示化するシステム」を提案(特徴)

  ・Androidアプリとしての試作システム。
  ・掲載情報の”非表示化”による効果を検証(オリジナリティ)。

  ・考えられる利点は以下の通りである。
    ー 店舗開拓の効率化
    ー 開拓前の先入観の排除
    ー 地域活性化

 3.2 システムの利用イメージ

  ・提案システムは以下のような流れで利用する。
   (1) ユーザの画面上に未開拓店舗が表示される。
   (2) 開拓登録で画面上の店舗を非表示にする。
   (3) 他店舗の開拓へ。
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図1 利用の流れ

 3.3 システムの全体像

  ・WebAPIを用いて、既存サービスから店舗情報(店舗名や所在地など)を利用する。[3]
  ・システムの全体像とデータベース設計を以下に示す。

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図2 システム全体像

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図3 DBテーブル設計

4. 評価実験
 本章では、評価実験の方法や内容について述べる。

 4.1 評価方法

  ・個人または複数人に既存アプリと提案アプリを利用してもらう。
  ・「1. はじめに」に挙げた問題点の解決及び目的の達成、
   「3.1 システム内容」で述べた特徴やオリジナリティの評価を行う。
  ・店舗ジャンルは喫茶店を検討中。

 4.2 評価項目

  評価項目は以下を検討中である。
  (1) 既存アプリで店舗検索を行う際、ストレスを感じていたか。
    (時間、利便性などに関して)
  (2) 検索時間やストレスは軽減されたか。
  (3) 非表示化によって開拓行動が捗ったか。
  (4) リスト化(=可視化)でリピートが促されたか。
  (5) 既存アプリの利用では、他者評価閲覧による先入観があったか。
  (6) 本システムによって先入観が排除され、素直な感想が持てたか。

5. おわりに
 本章では、ToDoリスト及び進捗状況を示す。

 5.1 ToDoリスト
  ・今後、以下の内容を行う。[4]
   [ システム完成まで ]
    (a) Google Mpasの表示 (100%)
    (b) 店舗情報の用意 / WebAPI等 (75%)[ 進行中 ]
    (c) GPSによる現在地取得機能の実装 (100%)
    (d) チェックイン機能の実装 (40%)[ 進行中 ]
    (e) 店舗情報非表示化の実装 (10%)
   [ システム完成後 ]
    (f) 評価実験
    (g) 論文作成
   [ その他 ]
    (-) 非表示化以外の要素による支援の検討

 5.2 現在の様子
  ・起動すると現在位置とその座標、事前に用意したピンが表示される。
  ・ピンをタップすると情報ウィンドウが表示され
   情報ウィンドウをタップするとチェックイン用のボタンが表示される。

  ・以下が現在のアプリ実行画面である。

oyama_1216_state1

図4 アプリ実行画面1

oyama_1216_state2

図5 アプリ実行画面2

oyama_1216_state3

図6 アプリ実行画面3

6. 参考文献

  [1] goo辞書
     URL:http://www.goo.ne.jp/
     管理:NTTレゾナント
  [2] クチコミランキング
     URL:http://kuchiran.jp/
     管理:株式会社Hayakawa
  [3] ホットペッパーWebサービス
     URL:http://api.hotpepper.jp/
     管理:RECRUIT
  [4] Androidプログラミング入門
     URL:http://android.keicode.com/
     管理:小山圭介